漫画 西川甚五郎伝の発売について

西川甚五郎(ニシカワ ジンゴロウ)

西川株式会社(寝具の西川) の祖として知られる西川家は八幡山城築城の時に工務監督を務めた旧家です。
初代仁右衛門が19歳で商売を始めた永禄9年(1566年)が創業年で、天正15年(1587年)八幡に蚊帳・畳表などを商う屋号:山形屋を開設し、元和元年(1615年)には江戸日本橋に出店しました。
初代の4男甚五郎が寛永5年(1628年)に2代目を継ぎ、製造や販売方法に工夫を凝らし西川家の基礎を固めました。3代目の頃から、成績優秀、永年勤続、等の従業員に別家として独立させる仕組みを確立させ、7代目は年2回の決算期に純益の3分の1を従業員に分配する現在のボーナス制度を取り入れ、従業員のやる気を大いに引き出しました。13代目はアメリカ留学の経験を活かし、社員教育に英語・簿記を取り入れるなどしました。又、参議員議員としても池田内閣の国務大臣・北海道開発庁長官を務めるなど活躍。
政治経済に活躍したことなどにより、近江八幡の名誉市民第2号に選ばれています(第1号はウィリアム・メレル・ヴォーリズ)。
★本宅は、通常は非公開ですが、春と秋に特別公開を実施しております。 敷地内の史料館はどなたでも見学可能です。

内容紹介

室町時代に商売を始め、近江国八幡町に店をかまえた西川家初代は、江戸に幕府が開かれるとともに日本橋に出店。二代目が創案した萌黄の蚊帳が大ヒット商品となるが、大火や天災、明治維新、関東大震災と、店は次々危機に直面するのだった。
歴代当主は、いかにして450年以上も暖簾を守り続けたのか? 老舗寝具メーカーの歩みを漫画で描く!
巻末に関連写真、年表付き。

西川文化財団(ニシカワブンカザイダン)

西川家14代西川甚五郎が、平成5年(1993)4月に西川創業の地である滋賀県近江八幡市に設立。近江商人に関する学術研究ならびに実践活動に対する助成事業、滋賀県内の中学校・高等学校への助成事業、滋賀県内の各種文化活動への助成事業を行う。平成22年(2010)に公益財団法人の認定を受け、令和2年(2020)には、近江商人の考え方の普及事業、睡眠に関する知見の普及啓発事業を加え、滋賀県外にも活動範囲を拡大することにつき、内閣府より承認を得る。

その他

西川文化財団 企画・監修  宮本 ユカリ 画 A5判 48ページ 上製
ISBN978-4-88325-784-3 C0023 発行年月:2023年02月
発行 サンライズ出版 価格 1.000円(税別)